L 原理原則に従った基礎化粧品の考え方
どの美容情報にも一理あり、一時的には良い結果が現れるだけに、本当に判断に迷ってしまいます。 そこで、表面的な宣伝文句などに左右されず、自分自身で判断できるように、原理原則に従った判断材料を少し提供しましょう。
化粧品は、どうしても必要なものかどうかを考えてみると、答えは、「必要ない。」という事になるでしょう。 その証拠に、化粧品を塗らなくても死ぬ訳ではありませんし、化粧を塗らない人の方が案外キレイな素肌をしているのです。
しかし、必要ないと言われても使いたいのが女性の心理ですから、どうしても使うのであれば、どんな目的で化粧をするのか、その使用目的をはっきりとさせる必要があります。(メイク類は別です。)
使用目的をはっきりとさせるには、まず皮膚の生理機能を知らなければいけません。 皮膚の働きは、大きく分けて2つの働きがあります。 この2つの働きに対して、化粧品は手助けをするのです。
@ 皮膚呼吸をすることにより、毛穴を通じて、体内の老廃物を体外に排泄する働き。 → (洗顔フォーム)
A 皮脂膜という天然のクリームを作り、肌を保護する働き。
→ (クリーム類)
いくら素晴らしい作用を持っている原料だからといっても、全ての化粧品に配合すれば良いというものではありません。 だから、原料の持つ性質に基づいて、<洗顔フォーム>と<クリーム類>では、真反対の原料を使用することが原則になります。
| 洗顔の使用目的は、毛穴の奥の汚れを落とし、皮膚呼吸をスムーズにさせてやる手助けです。 ● 毛穴の奥の汚れを落とす為には、毛穴を開かなければいけませんので、 緩める作用の陰性原料(←→)を使用することが基本となります。 |
病気治しの重要なポイントは、身体に良い物を食べることよりも、体内の毒素を排泄することであるように、美容の重要なポイントは、皮膚に安全で良い成分塗ることよりも、皮膚の汚れを落とすことなのです。 特に、毛穴の奥の汚れを落とすことが、最も重要なポイントになります。 皮膚は、毛穴を通じて呼吸をしながら、体内の老廃物の排泄をしています。
<固形ソープ>とか<弱酸性洗顔>には、引き締める作用がある為に、毛穴が引き締められてしまいますので、表面の汚れは落とせても、一番肝心な、毛穴の奥の汚れがキレイに落とせないという欠点があります。
最近の化粧品は、洗顔もクリームも弱酸性になっていますが、これは皮膚が弱い人が多くなってきている為に、皮膚トラブルが起きないようにと考えて、皮膚表面と同じくらいのペーハー値(弱酸性)で作られるようになったからです。 胃液が、食物を殺菌するために強酸性であるように、皮膚表面も雑菌などから皮膚を守るために、皮脂膜は弱酸性に保たれております。
皮膚表面の汚れは、弱酸性の皮脂膜に混ざった状態でありますので弱酸性ですが、この酸性の汚れを落とすのは同じ酸性ではなくて、真反対のアルカリ性の役割なのです。 昔は、石鹸もシャンプーもアルカリ性でしたが、ほとんどトラブルは起きませんでした。
しかし最近では、皮膚の弱い人が非常に多くなってきました為に、アルカリ性の洗顔では皮膚トラブルのが起き易くなり、トラブルが起きたのでは製品が売れなくなってしまいますので、皮膚トラブルを起こさないようにする目的で,肌のパーハー値に近い洗顔類が作られるようになってしまったのです。 しかし、弱酸性であれば皮膚トラブルは起き難くなったかも知れませんが、一般的に、弱酸性の場合には、引き締める作用(→←)がありますので、毛穴が引き締められてしまい、毛穴の奥の汚れが落とし難いという欠点があります。
洗顔の使用目的は、トラブルを引き起こさないことではなく、毛穴の奥の汚れを落とすことですので、毛穴の奥の汚れが落とせない洗顔では、洗顔の使用目的が果たせません。 使用目的が果たせない洗顔であるならば、使用する意味がありません。
(汚れ落としの基本的な考え方)
洗顔の基本的な考え方としては、大きく分けて、@ 汚れを溶解して落とす方法と A 汚れを泡で浮き上がらせて落とす方法があります。
@の方法は、界面活性剤の強い原料を使用して汚れを溶解しながら落とす方法ですが、原料自体が汚れだけを溶解するのではなく、皮膚まで溶解しようとする為に、皮膚は溶解されまいとして自己防御をし、徐々に皮膚を厚く・硬くしていきます。
界面活性剤自体が、石油系であろうが植物系であろうが、界面活性剤としての性質に代わりがありませんので、溶解力の強いものほど、汚れはよく落とせますが、やはり皮膚まで溶解しようとする力も強くなるために問題が生じてきます。
Aの方法は、石鹸と同じく〔牛脂+苛性ソーダ〕の組み合わせが一般的な作り方であり、油脂の配合としては、〔牛脂80〜85%+ヤシ油15〜20%〕が最も多く、動物性の油脂が主体の配合で作られています。
(ぬるま湯洗顔にはご注意を!)
動物性の牛脂を使用した場合、低温では解け難いという欠点がある為に、ぬるま湯を使って洗顔をする必要があります。 しかし、40度以下では牛脂の脂肪分が完全に溶けませんから、洗浄力は弱く、洗顔後にも皮膚表面に牛脂が残ってしまう為、皮膚表面に汚れが付きやすい上、毛穴の奥の汚れが落ちにくいのです。 ところが化粧品メーカーにとっては、この欠点が好都合であり、皮膚表面に牛脂が残っている為に、洗顔後のツッパリ感がなく、皮膚の弱い人たちに対してトラブルが少なくなるのです。 ツッパリ感がないことに対して、「自分の皮脂膜を残して、汚れだけを取り除きます。」などと大ウソの説明している化粧品メーカーもあるようですが、皮膚表面の汚れは皮脂膜の中に混ざった状態にありますので、皮脂膜を完全に取り除くことによってのみ、皮膚表面の汚れを完全に落とすことができるのですから、全くの大ウソなのです。
皮脂膜を完全に取り除いたならば、皮膚表面はツッパリ感があるのが当然です。 しかし、暫くすれば再び自分の皮膚から皮脂膜が作られてきますので、目安として20代なら20分後、30代なら30分後、40代なら40分後には、ツッパリ感がなくなってきます。
化粧品業界には、ウソと矛盾が山積みですので、メーカーの都合の良い宣伝文句をそのまま鵜呑みにしていると、後悔することになりかねません。 化学者の多くが、化学構造式が同じであるから同じ働きをするという考えを持っている為に、一般的には、安価な牛脂を使用したり、合成ビタミンや石油蛋白を食べさせようとしているのですが、働きは違います。
(固形ソープの洗顔にご注意を!)
石鹸は、〔油+苛性ソーダ〕で作るのが一般的です。 この苛性ソーダは、海水を原料として作られ、化学名を水酸化ナトリウム(NaOH)と呼びます。 NaOHは、Na(塩)で解るように、引き締める作用(→←)があります。 ●引き締める作用の原料で作るからこそ、石鹸は固形になるのです。 だから、固形石鹸には、引き締める作用がありますので、石鹸洗顔の場合には、引き締める作用がある為に、皮膚表面の汚れは落とすことができても、一番肝心な毛穴の奥の汚れが落とし難いという欠点があるのです。
そして、石鹸洗顔の場合には、洗顔後にいくら皮膚表面をキレイに洗い流したとしても、皮膚表面にNaイオン(陽性)として残るため、紫外線(陰性)と反応し易く、くすんだ肌の原因となり易いのです。 塩分(Na)を含んだ海水の中で泳ぐ場合と、塩分(Na)を含まない川で泳ぐ場合の、日焼けの違いを考えてみれば想像ができると思います。
さらに、皮膚表面に残ったNaイオンは、皮膚表面の水分を奪いますので、皮膚のカサつき・肌荒れの原因となるのです。 ナメクジに塩(Na)をふりかけると、体内の水分が奪われてしまう場合を考えると想像ができると思います。
| クリーム類の使用目的は、皮脂腺の生理機能を高めるための、自力の後押しをしてやることです。 ●自力の後押しをする為には、引き締める作用(→←)の陽性原料が基本となります。 |
乞食に毎日食べ物を与え続けても、根本的にその人を救うことにならないのと同じように、肌に対しても毎日<他力>を与え続けると、結果的に<自力>を失わせてしまい、徐々に皮膚を衰えさせてしまいます。 肌に有効な成分を塗ることで、一時的に美しい肌が蘇ったとしても、それはあくまでも<他力>による結果であり、<自力>による結果ではありません。
<他力>を与え続けられた肌は、やがて<自力>を失い、肌が急激に衰えていくのは当然の結果なのです。 一時的な結果だけを見て、全てを判断することは大きな間違いです。
(緩み現象こそが、老化現象である) ←→
人間が生まれる時、精子と卵子が結合した時には、目に見えないほど引き締まった状態(←→)で生まれますが、その後、死ぬまで緩み続けながら老化し続け、最後には、緩みきって死ぬのです。
緩みながら成長し、成長期が終わっても緩むからこそ皮膚にシワができ、緩むからこそオッパイが垂れ、さらに、お尻が垂れ…、最後には、目の瞳孔も肛門も緩みきって死を迎えるのです。 まさに、皮膚の緩みこそが、“老化現象”なのであります。
(陰性原料を塗り続けると、皮膚の老化を早めます)
石油・椿油・スクワランなど、石油系であれ植物系であれ、油分には緩める作用(←→)があります。
水分には、緩める作用(←→)があります。 ※ 一部の特殊な鉱泉水(渋い水)を除く。
クリームは、緩める作用(←→)の油分と緩める作用(←→)の水分を乳化して製造しますから、当然、緩める作用のクリームができる事になります。 緩む作用のクリームを、毎日毎日、肌に塗り続けると、肌はどうなるのでしょうか? 当然、肌は徐々に緩んでしまい、シワが増える原因となってしまいます。
(化粧品原料)
スクワレン… 深海ザメは、何故あのような深海の水圧(→←)に耐えながら、深海に住むことができるのでしょうか?
それは、真反対の強力な陰性(←→)の油を肝臓に持っているからです。 食品として販売されているスクワレンの カプセルを噛んで、臭いを嗅いで見て下さい。 強烈な魚臭があります。 臭いが強いほど、緩める作用(←→)が 強い証拠です。 脱臭したとしても、緩める作用(←→)は無くなりません。
薬草エキス… 漢方薬・薬草エキスであっても、薬としての性質に変わりありません。 最初は良かったと思って喜んでいても、 常用していると大変な結果を招く場合がありますので、要注意です。
薬草エキスには、臭いがあります。 臭いの強いものほど、緩める作用(←→)が強い証拠です。
香料… 石油であろうが植物系であろうが、匂いのあるものには全て緩める作用(←→)があります。
ゲル(ジェル)… 油を塗る化粧法が悪いということで出回っていますが、匂いで判断すると緩める作用(←→)があるということ はすぐに解ります。 油を使っていないからといって、ゲル(ジェル)が良いという事にはなりません。
※ 緩める作用(←→)のある陰性原料を塗り続けると、確実に皮膚の老化現象は早まります。
(皮膚は、水分を吸収する場所ではない)
「水分が不足しているから、肌に水分を補いましょう。」… でも、冷静に考えれば、皮膚は水分の吸収場所ではなく、水分が肌に補われる筈がないという事に気が付きます。 栄養分も水分も、口から入れて皮膚などから排泄されます。 皮膚は、吸収場所ではなく排泄場所なのです。 もし、皮膚が水分を吸収する場所ならば、お風呂に長時間浸かっている皮膚がふやけてしまう筈です。 シャワーを浴びれば、水分をはじく事からも解るように、皮膚表面は皮脂膜で覆われており、水分をはじく仕組みになっています。 しかし、化粧水を肌に塗ると水分が補われたように感じるのは何故でしょうか? それは、ちょうどホコリっぽい道路に水を撒くのと同じであり、水を撒けば一時的にホコリは収まりますが、やがて水分が蒸発して再びホコリが立つようになります。
だから、水分が蒸発してしまわないように、保湿剤として<グリセリン>とか<ヒアルロン酸>等を水の中に混ぜて、水分が蒸発しないようにしているだけで、皮膚に水分が補われた訳ではありません。
体内の2/3は、水分です。 体内に水分が不足すると人間は死んでしまいます。 皮膚表面に水分が不足するのは、間違った化粧法が原因ですので、使うならば原理原則に従って作られた化粧品でなくてはならないのです。
『無添加と表示している化粧水の中身は、ただの精製水だった…。』なんて、ただの水であるならば、特殊な肌の人でない限り皮膚トラブルは起きないでしょう。 (笑) “無添加”とは、どのような意味なのか…、何を添加していないと言うのか…、それが何を意味するというのか…。 言葉の盲信者にならないで下さい!
ただ“安全なだけ”でもダメですし、“一時的な効果だけ”で安易に判断するのもダメです。 原理原則に反する陰性原料の化粧品を毎日毎日、皮膚に塗り続けていくならば最後にはどうなってしまうのか…。 自然化粧品で数多くの皮膚トラブルが発生しているのは、そのように原理原則に反した自然化粧品なのです。
(その他)
間質液・生体成分… 濃いリンゲル液成分を皮膚表面にすることにより、体内の汚れなどを体外に引き出そうという考えから作ら
れていますが、明らかに<自力>ではなく<他力>による作用になります。
天然イオン… イオン原液と呼ばれる鉱泉水は、〔茶褐色〕で〔渋味〕があり、PH2.0前後という〔強酸性水〕の特殊な自然水です。
〔渋味〕で解るように、非常に引き締める作用(→←)が強い水ですので、クリームの原料としては最高の原料です 。 しかし、極陽性の原料ですので、洗顔の原料としては、不向きな原料となります。 天然イオン配合の洗顔は 、自然の法則に反した製品と言えるのです。
パラベン… 食品の防腐剤にも許可されている安全性の高いものです。 殺菌力はなく、静菌作用により防腐が目的です。
自然の食品は腐敗し易い為に冷蔵庫に保管しますが、化粧品を保管することはしません。
1週間くらいで化粧品を使い切るのならば防腐剤は必要ないのですが、中には1個の化粧品を雑菌の付いた指先を 容器の中に入れながら、半年以上も使い続ける人もおられるのです。
自然の原料を多く使用した化粧品ほど腐敗し易くなりますので、防腐剤は必要不可欠な成分と言えるでしょう。
必要ない成分ならば、どこのメーカーも使用しません。 化粧品の中のパラベンを否定しながらも、食品中に入って いる大量のパラベンを平気で食べている人がいますが、1回に使用する化粧品の中に含まれているパラベンの量と 、食品の中に含まれているパラベンの量を比べてみた事がないのでしょうか? 矛盾の多い人ばかりが…。